不動産広告における雑学
不動産の広告で、よく「駅から徒歩10分」といった表現が用いられますが、雑学のひとつとして、この徒歩の所要時間には厳密な計算方法があります。それは、道路距離80メートルにつき1分として計算しなければならない、というもので、業界では「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」に基づいた「不動産の表示に関する公正競争規約」というルールのひとつとして決められています。基本的に、一般の消費者が事前に予期できない、物件に対するさまざまな事項、たとえば隣接する道路に問題があって再建築ができない、といった内容については、取引条件に明瞭に表示する必要があります。他には、電車やバスといった交通機関による所要時間については、起点と終点を明示するのはもちろんのこと、乗り換えを要する場合はその旨を明示しなければいけまけん。また、電車であれば「特急」「急行」といった種別を明示したうえで所要時間を計算する必要があります。